月
嘘憑き 月が笑って
嘘は 嘘とばれずに
嘘は 嘘を内包して
嘘を 嘘と思わせぬ
そうだろ
ここ数日部屋から一歩も出ずに生活した
デリバリーを使えば割と可能で本当に死にたくなる
いつでも絶望を内包しなければ笑みを浮かべられないなら嫌われても自分に向き合って生きてから死ぬ方がマシ
その毒の濃度と孤独の比重を身体で感じて
自分で洗ったタオルが優しい匂いでこんなにも泣きそうになる
また騙す為に嘘を吐いた
安閑
そんなものは存在しない
黎明に記録を破棄する
記憶は消えない
安っぽい感情に流されている俺はとても間抜けで
近づいてくる優しさを無視し続けて
怒りを抱いてすらいるだろう誰かに
腐った感情をぶちまけて
狂ったと思われるのが厭で
さらに遠ざかろうとする
俺は もう 狂っている
踏み出す一歩がこんなにも重いとは
はじめから
野良電波を掴まえて人道に反するやり方でこれを書いている
あの子が言っていたやり方を真似してみる
手が冷たくて熱を帯びたキーボードを触るくらいでは温めることもできない
こうして時間の経過をただ漫然とやり過ごして関わり合いを避けて生きる
出かける気になれなくてピザばかり注文してみる
後悔や自責は少しなんてものじゃなく だから余計に関われなくなる
俺なんかが関わって良い方向に向かうだなんて到底思えなかった
これから先だってそれは同じで ずっと続いていくのだろう
後悔や自責は消えない
況してや払拭するための努力すら拒む現状を
あの日から あの日から
どうして
そうやって また 人のせいにするの?
努力の認められない価値はどういう風に消化すればいいの?
どうしたら吐き戻さずに飲み込んでしまえるの?
至らなさを 不甲斐なさを 包み込む
音楽
音楽!
点け放したテレビから聴こえてきたそれに少し縋ってみようかな
続きを読む翌日(オリジナルVer.)
信号から 赤信号が消えた後の世界にいる
気にされない 息してない それは おなじこと
自暴自棄になって生きても 音楽を愛せなくなっても
身代わりの影に わずかな希望を忍ばせた
孤高という名の幻想も 不幸という名の甘い蜜も
いじらしい程に そう あなたの傷痕になりたかったんだ
その時は その時は その時は Hear